
先日、ヴァイオリンで発表会に出た話を書きましたが、その後もチェンバロ教室には通い続けています。さらに、発表会で知り合ったチェンバロ奏者のNさんに誘われ、内輪のサロンコンサートでコレッリのヴァイオリンソナタを合わせていただく機会もありました。次のチェンバロ門下生発表会も11月28日にあります。そんなうれしい状況なのですが、気がかりなのは今使っている楽器がモダンヴァイオリンであることです。一応顎当てを外してプレーンガット弦を張ってはいるものの、テールピースはモダン用の末端が処理された弦用のものにむりやりプレーンガットを結えつけているし、細かいことを言うと楽器内部の力木の太さや、ネックの角度も違うのです。調べてみると、バロックヴァイオリンを買うには、扱っている工房でオーダーするか、吊るしの楽器をおいている店に行くかなのですが、まあ吊るしを選びますよね。近いところでは茅ヶ崎のムジカアンティカ湘南で中国製のバロックヴァイオリンを扱っているようなのですが、最近はWebサイトも更新されておらず、ちょっと不安。あとは代官山のヴァイオリン店、ミュージックプラザでアメリカのJay Haideというブランドのものを扱っているようです。そこで、ミュージックプラザに試奏の予約を入れました。
当日、ドキドキしながらお店を訪れると、地下の試奏室に案内されました。試奏用の楽器は2挺。2024年製の新しい楽器と2005年製の楽器です。バロック弓も出してくれましたが、自分のバロック弓を持参していたのでそれを使いました。お店の人は出て行かれ、ひとりでゆっくり試奏できました。楽譜持参でいろいろ弾いてみたのですが、最初の印象は2024年製のほうが音が出やすく好印象でした。しかし、弾き続けるとどうも一番上の弦の音が弱い。一方、2005年製は弾き続けるうちによく鳴り出し、特に一番上の弦は大きい音が出ます。バロックヴァイオリン特有のネックの角度や太さは思ったほど違和感なく馴染めました。両方同じ価格ということもあり、2005年製を購入しました。ついでに弓の毛替えもお願いしたのですが、バロック弓も問題なくやってもらえました。
週末、早速弾いてみました。まずは写真撮影から。

右がバロックヴァイオリン、左がモダンヴァイオリンです。本体の形は変わりませんが、まず気がつくのがネックの長さ。バロックの方が明らかに短いです。指板も当時使われた音域を反映して短いものになっています。テールピースはモダンが弦を引っ掛ける形状になっているのに対して穴を通す形になっています。

弦の末端はコブを作って留めるようです。
弾いてみましたが、まあ、いまのところは問題なく弾けるし鳴るかなというところ。もう少し弾きこんでいけば音質も変わってくるかもしれません。試奏時には気にならなかったのですが、ネックの長さ=弦長が短いため、指の押さえる位置も多少違うようです。ネックの幅の違いもあるので左手もフォームも合わせていかないとですね。
なお、モダンヴァイオリンの方はプレーンガットから合成素材の弦に換えてみました。こちらもバロックヴァイオリン用ではあるのですが、モダンピッチにも対応できるようなので442Hzでセットアップです。いままでA=415Hzのバロックピッチに合わせていたのでA=442Hzのピアノなどと合わせられなかったのですが、こちらの楽器を使えば対応できるというわけです。あまり新しい曲はやらないので顎あては戻さず、バロック弓でモーツァルト辺りまで用にしようかと思っています。

赤い弦です。

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